痛みが引かずに我慢していませんか?

痛みが引かずに我慢していませんか?

2014.02.27更新

10代男性  兵庫県伊丹市  来院患者様からのご紹介

[来院時の状態]
野球部に所属する高校生なのですが、1ヶ月前に右ふくらはぎに肉離れを発症、近隣の整形外科を受診すると湿布と安静を指示されます。 痛みは徐々に軽減するものの完治せず腰痛が出現してきたため、根本治療を希望されて来院されました。

[検査・評価]
肉離れを起こしている側の足首に背屈制限(つま先が持ち上がらない)、底屈時(足先を下げる歩行でのけり出す動き)にひねりを伴う、右股関節周囲の過緊張(筋膜の高密度化)などがみられました。

また、股関節から上半身への膜の緊張がみられた為、右肩関節への影響が出ているはずとの考察により左右肩関節の可動域を調べると、右肩関節の側方挙上に著しい制限(水平より上に腕が上げられない)がみられました。

野球に影響が出ているのではと質問すると・・・「押し出す様に投球している」と以前から何度も指摘されていたそうですが、自分では上手く改善できず今日まで来たそうです。

[メカニズム考察]
過去の運動時の軽微な損傷(ねんざなど)や良くない生活習慣により足部にねじれのパターンができてしまい(一次的問題)、その結果立位での左右方向のブレが生じることで其れを押さえ込むために同側の股関節の周囲にある筋肉や筋膜で安定化を図ります。

その結果、足首や股関節が歪んだままで固定されることになり(二次的問題)、その動きをより上の関節や筋肉で補う必要が出てきます。

この患者さんの場合・・・ 腰部と背部の筋肉や筋膜で足の動きの代償を行ったため、本来の正しいアライメントでの動きが出来ない状態での反復運動になり、その結果腰痛や肩の可動制限が表面化したと考えられます(三次的問題)。

[施術の方針]
・症状へのアプローチ
腰痛と肩関節の問題については、股関節の周囲の緊張が直接関与していると考えられたため、股関節の筋膜に対して手技を加えたところ股関節の可動域は勿論向上しましたが、同時に腰痛軽減、右肩の可動域はほぼ正常まで回復しました。

筋膜や筋肉の滑走(お互いが滑る動き)が正常に戻れば、症状は安定すると思われますが、その為にはある程度の短い間隔での施術の繰り返しが必要になります。

・原因へのアプローチ
股関節の周囲の緊張が今回の腰や肩の直接的な原因ではあるのですが、その股関節を硬くした本当の意味での原因は足部のねじれと不安定性ということになります。

またこのねじれと不安定性が下腿の肉離れの原因になったとも考えられますので、こちらは、ねじれの修正とともにバランスを取るために活動するはずの筋肉を正常に動かすための施術、運動パターンの修正としてのトレーニング指導が重要になります。

danger筋膜の問題は残念ながらレントゲンやMRIでは見つけ出すことが出来ないので、多くの場合見過ごされてしまいます。

この患者さんの場合は股関節の筋膜に対しての手技による施術により肩関節の問題が解決するというケースですので、肩関節にいくら施術を加えても再発するパターンです。

今回も上手く原因を見つけることが出来ました。

来院有り難うございました。

投稿者: ナチュラル・キュア整骨院