その他症状

ハムスト痛(肉離れ) サッカー編

A.症状とメカニズム

ハムストリングは太腿の裏側にある筋肉で股関節を伸ばす動きや膝関節を曲げる動きに必要な筋肉群です。膝から下の動きに対して急激な動きを制御するブレーキ的な役割をしています。
急に走りだした瞬間などの筋肉が強い力で収縮した瞬間に発症することが多いようです。

B.一般的な治療法

一般的には患部のアイシング及び包帯・テーピング等による固定、運動の休止・制限・他の緊張している筋肉をマッサージによるほぐし、血流を上げて治癒を促進する為、電気治療、他の筋肉に対するストレッチングをします。状態が悪い場合に病院等では手術の適応になる場合もあります。

C.当院の見解と取り組み

ハムストリングの肉離れはハムストリングスの筋肉、筋膜などが正しく機能してない状態の時に、大腿の前面にある大腿の屈曲筋群の強大な収縮力に引き伸ばされて発症することが多いようです。
大腿の屈曲筋群の緊張を緩め、ハムストリングスが正常に働く状態に調整することにより、ハムストリングが無理に引き伸ばされることがなくなり早期の回復と再受傷の予防に繋がります。

多くの場合、たまたま受傷時の使い方が悪かった事だけが原因になるのではなく、本来の筋肉の繊維の走行とは違った方向に使われるような間違った運動パターンを繰り返していることが根底にあるようです。
そのため、受傷時に筋肉や筋膜繊維の配列は乱れた状態のままに修復されてしまい、瘢痕(傷跡)を大きく残すことになります。この瘢痕(傷跡が硬くなった状態)が後々に様々な運動パフォーマンスの低下につながります。

筋・筋膜に対する急性損傷に対してはもちろんですが、すでに過去の損傷でできてしまった瘢痕組織に対しても適切な手技による施術を施すことで組織自体の柔軟性をとりもどすことで、本来の運動パフォーマンスを取り戻すことにつながります。

足底腱膜炎 サッカー編

A.症状とメカニズム

スパイクや底の堅いシューズを履いて継続的に負荷のかかるダッシュの反復や長時間つづけて走ったりした時に、足の裏や踵に痛みや炎症が生じている状態をいいます。(後から痛みが出る場合もあります) 歩行時の痛みだけではなく、ひどい場合には体重をかけただけでも痛みを感じることもあります。

B.一般的な治療法

炎症をおこしている踵や足裏をアイシングします。また歩行時に足底にかかる負荷を軽減させるためにインソール(衝撃吸収材)を靴底にいれることもあります。

C.当院の見解と取り組み

足底腱膜は土踏まずのアーチの部分をつくり正常に機能することで、立って歩く負荷を和らげるクッションの役割をします。

アーチを構成する数多くの関節や筋肉、筋膜、靭帯などが正常に機能しない状態で、長期間負荷がかかる運動や歩行などを繰り返すことにより、組織の一部が損傷して炎症がおこります。

当院では足底アーチの動きに影響の深い下肢帯(股関節・膝関節・足関節・足の趾)の関節の正常な動き(可動性)や筋肉・筋膜の正しい使い方ができているかどうか、また正しく使えていない部分の代償がどのように足底アーチの動きに影響を与えているかを出来るだけ細かく分析し、それぞれの関節や繊維に対して適切な施術を行うことで足底アーチの動きへの影響を出来るだけ軽減(全くないようにすることが望ましい)することを目指しています。

つき指 野球編

A.症状とメカニズム

つき指は捻挫(靭帯損傷)に分類されます。指の関節の側面にあり関節の左右の動きを制限(安定して曲げ伸ばしできるように)する靱帯が損傷したものです。重度の場合には骨ごと剥がされる「剥離骨折」や」「靱帯断裂」になることもあるようです。

B.一般的な治療法

基本的にはRICE処置及び安静固定ですが、ひどいものだと副木やシーネで固定します。また剥離骨折の場合は手術の適応となる場合もあります。ただし、病院によっては骨折でも手術はせず固定だけで終わる場合もあります。

*RICEとは:Rest(安静)、Ice(アイス)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)と応急処置時に必要な4つの処置の頭文字をとりRICE処置と呼びます。

C.当院の見解と取り組み

つき指の場合は指の関節の側面にあり関節の左右の動きを制限(安定して曲げ伸ばしできるように)する靱帯が損傷したものです。筋肉や靭帯、筋膜などの繊維の配列が乱れた状態のままで固定すると、本来とは異なった構造(不安定な関節や可動範囲の減少など)に修復されてしまいます。その結果、同じ部位の捻挫を繰り返したり、他の部位に無理な働きを強いることにより全身の捻れが生じ「新たな損傷」の原因になったりしてしまいます。

当院では損傷箇所に対してのアプローチとして「どのような状態で受傷したか」「どの靭帯・筋肉・筋膜の繊維がどのように損傷しているのか」などを出来るだけ細かく分析し、それぞれの繊維に対して適切な施術を行うことで乱れた配列を正しい状態に戻すことを目指しています。