痛みが引かずに我慢していませんか?

痛みが引かずに我慢していませんか?

(1)腰痛(椎間板ヘルニア・坐骨神経痛など)

A.症状とメカニズム

ジャンプからの着地や中腰からの急激な動き等により、負傷するケースが大半を占めています。腰痛の中で多いのが、筋肉・筋膜の肉離れや使い過ぎによる慢性疲労性腰痛です。

急性もしくは外傷で起きた場合を「ギックリ腰」と呼びます(急性腰部捻挫)。10代の若者でも、「椎間板ヘルニア」や「腰椎分離症(すべり症)」等を発症し、中には重度に陥るケースもあるようです。原因は様々ですが、立位体前屈(前かがみ)や長座位(足を投げ出して座る)が苦手な人、仰臥位で寝られない、お尻の痛みや太もも・脛(すね)の痛み等も、腰に問題を抱えている人のサインと言えるでしょう。

B.一般的な治療法

急性であれば、アイシング。慢性の場合は温めたりもします。基本的に一番ラクな姿勢での絶対安静を言い渡されます。障害部位への治療ですが、筋肉の過度な緊張を和らげ、血液の循環を良くする為のストレッチ・マッサージが一般的です。電気治療等も炎症を抑えるには有効な手段であるとされています。但し、これらの治療は、あくまでも症状に対する一時的な処置に過ぎません。原因に対して何ら変化を与えるものではなく、根本解決に至っていない為、再発(再受傷)や慢性化する場合が多く見受けられます。

C.当院の見解と取り組み

腰痛だからと言って痛みの原因が全て「腰」にあるとは限りません。周囲の関節の可動制限やアライメントの異常が、腰部に代償作用を強いることで、腰痛として現れているケースが多いようです。

腰の問題だけに囚われてしまい、周囲の関節や筋肉等に目を向けようとしなければ、鎮痛剤や湿布等が作用し、安静による一時的な腰痛緩和が見られたとしても、競技を再開すれば、また同様に間違ったパターンでの運動を繰り返すことになり、腰痛および、腰痛に伴う背部痛、臀部(お尻)痛、下肢痛(太もも・ふくらはぎ・すねの痛み)等を再発させてしまうことになります。

当院では、腰の動きに最も影響のある下肢帯(股関節・膝関節・足関節・足の趾の関節・アーチ)や上肢帯(肩関節・肩甲骨・肋骨・胸椎)の関節の動き(可動性)が正常か?筋肉・筋膜の正しい使い方が出来ているか?また、正しく使えていない部分の代償が、どのように腰に影響を及ぼしているか…について、出来る限り細かく分析し、それぞれの関節・繊維に対し、適切な施術を行うことで、腰部への影響を出来るだけ軽減する(全く無くなるようにすることが望ましい)ことを目指しています。

(2)肩痛(インビンジメント症候群・亜脱臼など)

A.症状とメカニズム

肩関節包内で、肩甲骨の肩峰と上腕骨がぶつかり、腱と周辺組織との間で、何度も衝突・摩擦が繰り返されることにより発症します。そのため、衝突症候群とも言われます。間違ったフォームや過度の反復練習等により、上腕骨上部・前部に痛みが走ります。腕を引き上げた時(内旋時)、可動制限が起こります。

B.一般的な治療法

炎症を伴う痛みには、RICE処置※を施します。腕を上げないように使用制限し、安静を保ちます。また、筋拘縮予防の為のマッサージを行います。但し、これらの方法は応急処置でしかありません。再発や慢性化を予防する為には、しっかりとした原因追究(受傷メカニズムの解析)と適切な対応が不可欠になってきます。

※RICEとは?
応急処置時に必要な4つの処置、Rest(安静)Ice(冷却)Compression(圧迫)Elevation(挙上)の頭文字を取ったものです。

C.当院の見解と取り組み

関節包の中で衝突が起きてしまうのは、間違ったフォームで反復するからですが、フォームを悪くしている原因があります。過去の損傷の修復過程で、筋肉・靭帯の繊維が本来とは違う配列に修復されていたり、瘢痕組織(しこりのように硬くなった部分)等が形成されることで本来の動きを出来ないようにしています。結果、代償性の動きを続けてしまい、新たな損傷や問題(首の痛み・肘痛・手首痛等)を引き起こすことになるのです。

当院では、正しいフォームを取り戻す為、軟部組織(筋肉・靭帯・筋膜等)の繊維の乱れや瘢痕(ハンコン)等の修正をきっちり行うことで、関節のアライメントをまずは正しい状態に戻すことから始めます。

また、フォームの改善や修正に必要な「固有受容器の活性化」「運動神経の促進」「運動制御」等に必要な施術や指導を行い、「正しい運動パターンを再学習する為のプログラム」を実践することで、本来あるべき関節の正しい動きを取り戻すことに繋げています。

(3)肘痛

A.症状とメカニズム

ラケットの振り下ろし動作や投球動作等から起こる、肘の障害の総称です。体の各部分の連動が上手く行かず、スムーズな動作が出来なくなってスイングや投球フォームが乱れた時(手打ちや手投げ状態に陥った時)等に多く発症します。誤ったスイングや投球フォーム、無理な指導、過度な練習等によって、さらに状態を悪化させてしまいます。

B.一般的な治療法

急性期には、炎症部にアイシングを施します。加えて、手首や腕、肩関節の周囲の筋肉をほぐすマッサージ・ストレッチング等がよく行われます。但し、これらの方法はあくまで応急処置でしかありません。再発や慢性化を予防する為には、しっかりとした原因追及(受傷メカニズムの解析)と適切な対応が不可欠になってきます。

C.当院の見解と取り組み

肘関節に直接外力が加わったことによる損傷や骨折(接触事故等)でない限りは、肘自体、普通に投げたり振ったりした程度で故障することはありません。やはり、肘関節および、体の正しい使い方が出来ていないことに問題があると考えるべきでしょう。

当院では、スイングや投球動作に最も影響のある下肢帯(股関節・膝関節・足関節・足の趾の関節・アーチ)や上肢帯(肩関節・肩甲骨・肋骨・胸椎)の関節の動き(可動性)が正常か?
筋肉・筋膜の正しい使い方が出来ているか?
また、正しく使えていない部分の代償が、どのようにスイングや投球動作に影響を及ぼしているか…について、出来る限り細かく分析し、それぞれの関節・繊維に対し、適切な施術を行うことで、肘や手首の関節の動きへの影響を出来るだけ軽減する(全く無くなるようにすることが望ましい)ことを目指しています。

また、上肢帯(肩甲骨・上腕から手指まで)の全般的な強調運動がスムーズに行えるように、同時に運動軸(アライメント)を正しく調整することに加え、スイングおよび投球時の無理のない体の使い方等の指導も行います。